外国人モデルのキャスティングを担う「ブッカー」とは?華やかな現場を裏側から動かす仕事のやりがいと本音

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外国人モデル事務所を運営する株式会社リリアナで、マネージャー職の1つである「ブッカー」として活躍するユウカさん(30歳・仮名)。前職のアパレル販売から未経験で入社し、今年で3年目を迎えます。

芸能・モデルの世界に興味はあるけれど、実際どんな仕事なのか想像がつかない…という人も多いかと思います。そこで、ユウカさんに、仕事のやりがいや大変な場面、向いている人の特徴まで、本音で語ってもらいました。読み終えたとき「自分に向いているかどうか」がきっと見えてくるはずです。

未経験から飛び込んだ、芸能・モデル業界

――ユウカさんは以前はどんなお仕事をされていたのですか?転職のきっかけは?

「前職は新宿のアパレルショップで接客販売をしていました。2年半働いた頃に将来性に迷いを感じ、いったん辞めることにしたんです。その時はとくに芸能関係の仕事を目指していたわけではありませんでした。その後、リリアナで働く知人から声をかけてもらい、私は考えるより先に動くタイプなので(笑)やってみようと飛び込み、気づいたら3年が経っていました」

――現在はどのくらいの規模でお仕事をされていますか。

「リリアナ全体で、約1,800名のモデルが登録しています。フリーのモデルが中心で、案件ごとに担当のブッカーや芸能マネージャーがついてマネジメントする方法をとっています。私自身は常時15〜20名ほどのモデルを担当し、クライアント・モデルの双方とスケジュールや資料のやり取りをしています。映画のエキストラなど大型案件では一案件で20〜30名になることもありますね」

モデル事務所のブッカー(モデルのキャスティングやマネジメント職)はどんな仕事?

――「ブッカー」は一般企業ではあまり聞いたことがない職種ですが、どのような仕事内容なのでしょうか。

「クライアントの依頼内容に合わせたモデルのキャスティング(手配)からスケジュール管理、各種手続きまで一貫して対応するのがブッカーの仕事です。モデルと一緒に現場に同行して管理やサポートを行う”芸能マネージャー”という職種もありますが、ブッカーはオフィス中心の業務になります」

――モデルのキャスティングはどうやって行うのですか?

「はい、クライアントから依頼があれば登録モデルの中から要望に合うモデルを選定し、モデルに連絡を取ってスケジュールや条件を打診します。候補が揃ったらクライアントへ提示し、書類選考やオーディションに進みます。採用が決まれば、再度スケジュールを確定させて資料を揃え、撮影に向けて準備を進めます。」

――モデルさんは外国人が多いですよね?英語で電話をかけないといけないのですか?

「キャスティングのために電話は必須なので、電話そのものが苦手な方は難しいかもしれません。でも英語については、話せるほうがもちろん有利ですが、必ずしも英語がペラペラでなくても大丈夫です!実は私も英語はあまり得意ではないのですが(笑)日本で活動するモデルは日本語が通じる人も多いんです。日本語と英語を混ぜて話しかけていますが、それで聞き取ってくれてなんとか成立しています」

ブッカーの1日の仕事の流れ

――ユウカさんの1日の仕事の流れを教えてください。

「通常は、10時に出社し30分~1時間ほど情報共有や社内での打ち合わせを行います。午前中はおもにクライアントから届いた要望、たとえばモデルのスケジュールや近影写真などを整理して、各モデルに連絡します。クライアントへ提出する資料づくりも午前に進めることが多いですね。

午後は、モデルからの返信やクライアントからの新案件オファーの電話などに対応しながら、キャスティングや資料の提出作業を進めていきます。だいたい18時半ごろに一段落して、定時は19時です」

――残業や持ち帰りの仕事はありますか?

「時期により残業は発生しますが、長くても30分から1時間ほどです。また、退勤後にクライアントから急ぎの連絡が入り、その場で手短に対応することは時々あります。もちろんその時間はみなし残業(35時間分)に含まれ、超過分は別途支給されますし、プライベートの時間にひっきりなしに連絡が入るようなことはありません」

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やりがいは「人との関わり」と「がんばりが収入につながること」

――この仕事ならではの良さは何でしょう。

「私はもともと人と接するのが好きなので、人間相手の仕事であり、クライアント・モデルという”人”に喜んでもらえることが働く上での楽しさや喜びとなっています。多国籍の人たちと毎日やり取りできる面白さも、他の仕事にはない魅力ですね」

――これまでの業務で印象に残っているエピソードはありますか?

「はい、ある企業広告のWebCMで、海外出身の女性モデルを担当したときのことです。撮影は朝も早く確認事項も多い大変な現場でしたが、彼女の協力もあり、深夜から早朝の連絡や移動を含む撮影を無事に乗り切れました。後日再会したとき『あのときはありがとう!ユウカさんの細やかなサポートのおかげで、安心して撮影に臨めました』と言ってもらえて。クライアントとの間に立って走り回った日々が報われた瞬間でした。他にも『あなたがいなければこの案件は実現しなかったよ、ありがとう』とクライアントに言われたときは、本当にやってよかったと思いました」

――収入の面ではいかがですか。

「固定給は年相応だと思いますが、正社員のブッカーには案件が決まるごとにインセンティブが入ります。一生懸命に取り組んだ結果が収入に直結するので、やりがいもあるし『もっと頑張ろう』と思えます」

正直に「大変」な場面は?

――ブッカーの仕事で、いちばん大変なことは何でしょう。

「そうですね、めったにないことではありますが、モデルが『撮影に行きたくない』と言い出したときは大変です…!思ったより撮影がきつい、報酬などに納得できないと言い出すケースがあるんです。クライアントとモデルの板挟みの中、なんとか説得して現場へ送り出さなければなりません。メッセージを送ったり電話で話したり粘り強く交渉していきます。とはいえ、きちんと話せば納得してくれることがほとんどで、今までそれで撮影がダメになったケースは一度もないので安心してほしいです」

――案件は担当者制ということで、責任の重さを感じることもありますか?

「はい。案件ごとに担当が決まればその後の進行は100%責任を持って進めなければなりません。クライアントもモデルも満足できるよう、撮影が終わるまで間に立ち続けるというのがブッカーなので、入社して間もない時期は特にプレッシャーを感じると思います。ただ、いきなり1人で担当を任されることはなく、まずは先輩のサブとして経験を積みますので安心して下さい」

――ユウカさん自身は、先輩として、新人のブッカーさんをどのようにサポートされていますか?

「責任感が強い人ほど一人で抱えてしまいがちですが、リリアナでは、困ったこと・分からないことは何でも早めに相談してほしいというのが会社の方針なので、とにかく自己開示できる、なんでも話せる雰囲気作りを徹底しています。また、さまざまなバックグラウンドを持つモデルに対し、出身国の文化まで考えた対応のノウハウが社内に蓄積されていますので、それをしっかり共有するようにしています」

ブッカーに向いている人・向いていない人

――リリアナでは、どんな人がブッカーとして活躍していますか?

「まずは私のように、人と話すのが好きな人は、クライアントやモデルとのやりとりが苦にならず楽しめると思います。また、過去に部活やアルバイトなどで、ハードな状況でもチャレンジとして楽しみながら乗り越えた経験のある人ですね。そして柔軟性のある人です。リリアナはベンチャー企業ですから、やることや方向性が短期間で変わるのですが、それに戸惑うのではなく面白いと感じて向き合える人は活躍できると思います」

「逆に、予定どおりに物事が進まないとストレスを感じる人にとっては精神的な負担が大きいかもしれません。また、人間相手で正解のないこの仕事にはハプニングやトラブルがつきものですが、1つ1つの失敗やクレームを長く引きずってしまう人はつらいと思います。もちろん仕事には真摯に向き合いつつ、いい意味でスルーして自分を責めないというのが、私がこの仕事を続けられている理由かもしれません」

応募に迷っているあなたへ

――最後に、応募を考えている人へメッセージをお願いします。

「ブッカーの仕事は、人と関わるのが好きで、変化の多い状況を楽しみながら前進できる人であれば、未経験でもきっとうまくいきます。1人で抱え込まずなんでも話せる環境の中で一緒に働きませんか?この記事を読んで面白そうと感じた方や興味を持っていただいた方は、ぜひリリアナでチャレンジしてみてください!」

 

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