モデル撮影では、撮影場所(ロケーション)の選び方が仕上がりを大きく左右します。スタジオ、公園、街中、商業施設——それぞれに適した撮影シーンがあり、同時に「撮影許可」という重要な確認事項があります。この記事では、撮影シーン別のおすすめロケーションと、必ず押さえておきたい許可取りの注意点を解説します。
モデル撮影の場所は大きく2種類

モデル撮影の場所は、大きく「スタジオ撮影」と「ロケーション撮影(屋外・屋内ロケ)」に分けられます。
スタジオ撮影は、照明や背景をコントロールしやすく、天候に左右されないのが利点です。商品撮影やカタログ撮影など、安定したクオリティが求められる案件に向いています。
ロケーション撮影は、自然光やリアルな背景を活かして、世界観やストーリー性のあるビジュアルを作れるのが魅力です。一方で、天候への対応や、後述する「撮影許可」の取得が必要になります。
撮影シーン別・おすすめのロケーション
ファッション・アパレル撮影
スタジオ:白ホリゾントや背景紙を使ったシンプルな構図で、商品のディテールを見せたい場合に最適です。
街中(ストリート):カジュアルブランドやストリート系ファッションでは、都会的な街並みを背景にした撮影が人気です。東京でいうと、表参道・代官山・中目黒などのエリアが雰囲気作りに適しています。ただし、後述するように公道での撮影には注意が必要です。
ナチュラル・ライフスタイル撮影
公園・緑地:自然光と緑を活かした柔らかい雰囲気の撮影に向いています。東京でいうと、代々木公園、井の頭恩賜公園、昭和記念公園などが定番のロケーションです。ただし、モデルを伴う撮影は許可が必要なケースがほとんどです(詳細は後述)。
ラグジュアリー・上質な世界観の撮影
ホテル・スタジオ(高級内装):ジュエリーやハイブランドの広告では、ホテルのスイートルームや、内装にこだわったハウススタジオが選ばれます。施設ごとに撮影利用のルールや料金が定められています。
ブライダル撮影
チャペル・ガーデン・式場:ウェディング関連の撮影では、実際の式場やフォトウェディング対応のロケーションが使われます。
洋館・庭園:クラシカルな雰囲気を求める場合、洋館や庭園での撮影も人気です。
海・リゾート系の撮影
ビーチ・海辺:水着やリゾートウェア、夏物商材の撮影では海辺のロケーションが映えます。海水浴場やビーチにも管理者がいるため、撮影利用の可否を確認しましょう。
【重要】撮影場所の「許可取り」は必ず事前に確認を

ロケーション撮影で最も注意すべきなのが、撮影許可です。「公共の場所だから自由に撮れる」と思い込むのは危険です。商用のモデル撮影では、多くの場所で事前の許可申請が必要になります。
公園での撮影許可
都立公園や区立公園では、モデルを伴う撮影や撮影用機材を使う撮影は、営利・非営利を問わず事前の許可申請が必要とされているケースがほとんどです。個人がスマホで撮る記念写真と異なり、モデル撮影は「占有的・独占的な使用」とみなされるためです。
公園は管理元(国・都道府県・市区町村)によってルールが異なります。例えば、代々木公園や井の頭恩賜公園は東京都の管轄ですが、近隣の新宿御苑は環境省の管轄で、営利目的での撮影は原則禁止となっています。撮影したい公園が決まったら、必ずその公園の管理事務所(サービスセンター)に問い合わせ、許可の要否と申請方法を確認しましょう。
道路・路上での撮影許可
公道でモデル撮影を行い、機材を広げたり通行に影響を与えたりする場合は、所轄の警察署に「道路使用許可」の申請が必要です。申請から許可までは通常1週間程度かかるため、早めの手続きが必要です。撮影当日は許可証を現場に携帯し、提示を求められたら見せられるようにしておきます。
商業施設・観光地での撮影許可
ショッピングモールや百貨店、観光施設などでの撮影は、施設の管理者の許可が必要です。大型施設では専門の窓口や代行会社が許可を管理していることもあり、ハードルが高い場合があります。施設のWebサイトや問い合わせ窓口で、撮影利用のルールを確認しましょう。
私有地での撮影
カフェ、店舗、ハウススタジオなど私有地での撮影は、所有者・管理者の許可が必須です。利用料金や撮影条件を事前に取り決めておきましょう。
必ず最新の公式情報を確認すること
撮影許可のルールは、場所ごとに細かく異なり、また年度ごとに更新されることもあります。この記事で挙げた例はあくまで一般的な目安です。実際に撮影する際は、必ずその場所の管理者・管轄機関の公式情報を確認し、正式な許可を得てから撮影してください。
無許可での撮影は、撮影の中止やトラブル、信頼の失墜につながるリスクがあります。
- リリアナでは撮影場所やロケーションについてクライアントから相談されることはありますか?
- あるとしたら、どんなことをアドバイスしたり、手伝ったりしますか?
- モデルから撮影場所についてリクエストやクレームが来ることがありますか?
モデル事務所だから知っている、撮影場所選びで失敗しないためのコツ
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撮影場所やロケーション選びにあたって、モデルが嫌がる・あるいは喜んでオファーを受けてくれる条件など、外国人モデルに強い事務所だからこそ知っている、モデルのリアルな声を紹介します。
モデルは屋外ロケよりスタジオ撮影を好む傾向がある
意外に思われるかもしれませんが、モデルの多くは屋外ロケを敬遠し、スタジオ撮影を好む傾向があります。男女を問わず共通の傾向で、理由は大きく2つあります。
1つ目は日焼けです。肌のコンディションはモデルにとって商売道具そのもの。次の撮影にも影響するため、長時間の屋外撮影による日焼けは避けたいのが本音です。
2つ目は気候の影響です。屋外撮影は暑さ・寒さ・天候に左右されやすく、真夏の炎天下や真冬の屋外で薄着の衣装を着るような撮影は、モデルにとって大きな負担になります。
屋外撮影は「事前に伝える」ことがトラブル防止のカギ
「屋外の撮影なら、最初から言ってほしい」という声は、モデルからよく聞かれます。キャスティングの段階で屋外ロケであることを伝えておけば、モデル側も日焼け対策や体調管理などの準備ができ、当日のコンディションも整えやすくなります。
また、海辺や森など屋外での広告撮影では、駅から徒歩20分以上かかるような離れたロケーションになることもあります。アクセスの悪い撮影場所は、モデルからのクレームにつながるケースもあるため、移動の負担についても事前に共有しておくのがおすすめです。
撮影場所までの移動・送迎はどうする?
モデルの現地入りの方法は、撮影場所によって異なります。
- 都内・都内近郊:モデルが自分で電車などの公共交通機関を使って現地に向かうのが一般的です
- 地方ロケ(千葉・茨城・海辺のロケーションなど):都内に集合し、そこからスタッフの車に同乗して現地へ移動するスタイルが多くなります
地方ロケの場合の送迎費用は、クライアント側の負担とするのが一般的です。海辺やリゾート地など遠方でのロケーション撮影を計画する場合は、モデルフィーとは別に送迎・移動の費用と段取りも見積りに含めて検討しておきましょう。
こうした「モデル側の事情」を理解した上でロケーションを選定し、事前の情報共有を丁寧に行うことが、撮影当日にモデルのベストなパフォーマンスを引き出すことにつながります。
▼撮影現場でのディレクションのポイントについては、以下の記事もぜひご覧下さい。
モデル撮影のディレクションとは?広告・制作担当者が押さえるべきポイント
モデルを起用した撮影はリリアナへご相談ください
ロケーションの選定や許可申請は、撮影準備の中でも手間のかかる工程です。経験豊富なモデル事務所や制作会社であれば、案件のイメージに合ったロケーションの提案や、許可申請のサポートまで相談できる場合があります。
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